これまでの展覧会の紹介

坂本一成住宅めぐり
Introduction to Architect SAKAMOTO Kazunari’s Works

2013/05/17(金)〜2013/06/30(日)10:00〜19:00  終了しました

概要

八王子市夢美術館では地元ゆかりの建築家坂本一成(さかもと・かずなり)の展覧会を開催します。
坂本一成(1943年〜)は八王子出身、日本を代表する建築家の一人です。氏は東京工業大学および大学院で篠原一男に建築を学び、その後武蔵野美術大学で助教授、東京工業大学で助教授、教授として後進の指導にあたりながら、住宅を中心に作品を発表してきたプロフェッサーアーキテクトとして有名です。東京工業大学坂本一成研究室からは現在、建築界においてその活躍がめざましいみかんぐみの曽我部昌史、アトリエ・ワンの塚本由晴や西沢大良などを輩出し、その師としても坂本の名は知られます。
氏の作品を読み解く上で特に触れておきたいのは、氏の「建築を自由にする」姿勢です。この姿勢は設計上の物理的制約からの自由を単に指すだけではなく、社会や生活の中にある建築や住宅の既存の有り様からの自由をも示します。例えば、私たちにとって馴染みのある住宅の間取り、いわゆるnLDK(リビング・ダイニング・キッチン)タイプは氏の住宅で使われることはありません。代わりに、例えば「代田の町家」(1976年)に顕著に見られるように中心となる部屋を主室、そして室と室をつなぐ間室、中庭は外室といったように部屋を場所との関係の中で位置づける間取りとしています。これは生活様式の内容まで含むいわば用途を前提とした室名が住宅の構成を不自由なものにしていると氏が考えるからに他なりません。この事例のように「建築を自由にする」姿勢は今日まで一貫する氏の重要な作品の特徴といえるでしょう。
展示では氏の設計思想の一つ「家型」の原型となった初期の代表作「水無瀬の町家」(1970年)をはじめ、自由な架構で評価の高い「House F」(1988年・日本建築学会賞作品賞)、ヒエラルキー的な集合住宅のつくられ方に一石を投じた「コモンシティ星田」(1991〜92年・村野藤吾賞)、周辺の環境を取り入れながら螺旋によって自由度の高い構成を獲得した住宅「House SA」(1999年)など初期から現在に至る20作品を模型と、まるでその場にいるかのような疑似的体験が特徴の建築写真タペストリーで紹介します。加えて、現在計画中の住宅「Project AO」の大型模型(1/3模型)も本展のために新たに制作し初公開。近年ミュージアムでの開催の機会も増えている建築展の展示手法(1/1模型+図面など)にも疑問を投げかけるこころみです。
本展では氏の作品を通じて、私たちが普段あまり意識せずに住む住宅のあり方について改めて考えます。

展覧会出品作品より


展覧会イベント「坂本一成住宅めぐり」ギャラリートーク(申込不要・計3回)  終了しました

展示会場内を坂本一成とともにめぐります。

日時:5月18日(土)、6月15日(土)、6月22日(土)
各回とも午後3時30分〜4時30分
詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。

展覧会イベント「坂本一成住宅めぐり」住宅見学会(要事前申込・計4回)  終了しました

坂本一成の設計した住宅(八王子市内)を実際に見学します。

①水無瀬の町家/6月2日(日) 日時 午後1時〜2時30分
②水無瀬の町家/6月2日(日) 日時 午後3時〜4時30分
③散田の家/6月9日(日) 日時 午後1時〜2時30分
④散田の家/6月9日(日) 日時 午後3時〜4時30分
詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。

展覧会データ

特別展 坂本一成住宅めぐり

会期

2013/05/17(金)〜2013/06/30(日)

開館時間

10:00〜19:00 入館は18:30まで

休館日

月曜日(祝日の場合翌日休館)

会場

八王子市夢美術館

観覧料

「ご利用案内」ページの観覧料をご覧ください

主催 (公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団

監修 坂本一成

協力 東京工業大学博物館

企画協力 株式会社フリックスタジオ

協賛 東商事有限会社、株式会社スタンダードトレード

後援 一般社団法人日本建築学会

展示内容

日本を代表する建築家の一人、坂本一成(八王子出身)が設計する住宅作品20点を模型とまるでその場にいるかのような巨大建築写真タペストリーで紹介。加えて現在計画中の住宅も1/3サイズの模型で初公開します。