これまでの展覧会の紹介
ペルシアのきらめき
Brilliance of the Persian Arts
概要
八王子市夢美術館では特別展「ペルシアのきらめき」を開催します。
1959年、これまでの美術史の常識を覆すニュースがイランで発掘調査を行っていた東京大学イラン・イラク調査団によってもたらされます。長く制作地が中国とされていた正倉院宝物の白瑠璃碗(はくるりのわん)と同様のカットグラスがイランで発見されたのです。既にシルクロードという言葉が一般に知られ、想定こそされたものの物的確証がなされていませんでしたが、ついに東西交流の道(シルクロード)が確かなものとして話題を呼び、後の研究に多くの影響を与えることになりました。
こうしたペルシアの美術はきらめきに満ちています。古代の都市国家では金や銀による工芸が権力、富の象徴として発達し、紀元前7世紀以降になると金銀貨が流通するようになりました。一方、陶磁器の至宝として知られるラスター彩は、ガラス工芸の高度な技術の一つとして9世紀頃に発明され、ラスター彩陶器として発展を遂げます。また、日本でよく知られる三彩とも密接な関係にあるペルシア三彩は、イラン、イラク、エジプトから北アフリカを経由しスペインにまで及び、さらにイタリアのマジョルカ陶器を誕生させるなど様々な文化交流を背景に歴史の中で発展していきます。
本展ではそれらの点を踏まえ東西交流文化の華といわれたカットグラス、ラスター彩陶器とペルシア三彩、金銀器、コイン、装身具など約90点を展示。あわせてシルクロードともなじみ深い平山郁夫画伯の素描作品も紹介し「ペルシアのきらめき」をお楽しみいただきます。
展覧会出品作品より
展覧会イベント「ペルシアのきらめき」ギャラリートーク (計2回・申込不要)
本展監修の古代オリエント博物館研究員を迎え、展示作品を巡ります。
①日時:2014年4月12日(土)午後3時〜
②日時:2014年4月26日(土)午後3時〜
詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。
特別展
ペルシアのきらめき
会期
2014/4/12(土)〜2014/5/25(日)
開館時間
10:00〜19:00 入館は18:30まで
休館日
会場
観覧料
学生(小学生以上)・65歳以上:300円[団体料金240円]
15名以上は団体料金を適用
土曜日および5/5は小中学生無料 未就学児無料