これまでの展覧会の紹介
イギリスからくり玩具展
ポール・スプーナーとイギリスオートマタの現在
British Automata
Paul Spooner and British Automata in the Present Day
Paul Spooner and British Automata in the Present Day
入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日 ※ただし、祝日の場合は開館し翌日休館・12/29〜1/3
開催概要
八王子市夢美術館では 特別展「イギリスからくり玩具展 ポール・スプーナーとイギリスオートマタの現在」を開催します。
オートマタとは西洋のからくり人形を指す言葉で、自動で動く機械仕掛けの人形として広く知られています。日本では、からくりがこれにあたり、茶運び人形など江戸時代の伝統工芸や、郷土玩具などで古くから親しまれてきました。一方、西洋のオートマタは18世紀中ごろから19世紀にかけて、フランスの貴族や富豪の間で大流行し、技術の粋を集めた工芸品として主に発展します。そして、今日では機械仕掛けの技術はそのままに、アートとしくみの巧みさが同居した新しいオートマタも登場し、注目を集めています。
特に、本展で紹介するイギリスの現代オートマタは、その動作のユニークさとアーティスティックな形をあわせ持つ作品です。ハンドルを回すとカムやクランクの効果によって人形たちに楽しい動きがもたらされ、その小さな世界でちょっとしたストーリーが展開します。また、これまでのオートマタは、その内部機構や仕掛けを一切見せないのが普通でしたが、彼らがつくる作品の多くは、あえて機構部をあらわにし、上部で動くフィギアとそれを動かす仕組みを一体化して見せる新しい発想がとても特徴的です。遊び心にもあふれた現代オートマタは子どもだけでなく大人も楽しめる作品といえます。
これらを手掛けたポール・スプーナーらイギリスの作家たちは、かつてロンドン・コベントガーデンにあった現代オートマタ常設館を本拠地にオートマタ・アーティスト集団として活躍したことで有名です。彼らの作品にはイギリス国内のみならず、日本をはじめ世界中に熱狂的なファンやコレクターがおり、加えて、現在も多くのオートマタ作家に影響を与えています。
本展ではそうした作品約60点を中心に紹介し、大部分は実際に動く様子も見てお楽しみいただけます。作品だけでなく図面やスケッチ類なども一部展示、また、数種類の機構模型で動きをもたらす仕組みや面白さを体験していただけるコーナーも会場内に設けます。イギリス独特のユーモアとウィットに富んだからくり玩具の世界をお楽しみください。
展覧会出品作品より
「イギリスからくり玩具展」ギャラリートーク(計3回、申込不要)
終了しました
ギャラリートークA 日時:2016年12月17日(土) 午後3時〜午後4時 終了しました
ギャラリートークB 日時:2016年12月18日(日) 午後3時〜午後4時 終了しました
ギャラリートークC 日時:2017年1月7日(土) 午後3時〜午後4時 終了しました
詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。
多摩美術大学・八王子市夢美術館共催事業
「銅版画家・清原啓子と多摩美の学生たち」
会期 1月24日(火)〜1月30日(月)
日時 10:00〜18:00
会場 学園都市センター 11F ギャラリーホール
詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。
特別展
イギリスからくり玩具展
ポール・スプーナーとイギリスオートマタの現在
会期
2016/12/03(土)〜2017/01/22(日)
開館時間
10:00〜19:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
※ただし、祝日の場合は開館し翌日休館・12/29〜1/3
会場
観覧料
学生(小学生以上)・65歳以上:300円
15名以上は団体割引料金(2割引)を適用
未就学児無料 土曜日小中学生無料
主催
(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団
(八王子市指定管理者)
監修
企画協力
協力
展示内容
ポール・スプーナー/Paul Spooner
イギリスのランカスター生まれ。幼少の頃から機械に興味を持ち、ランカスター芸術大学、カーディフ芸術大学、ゴールドスミス・カレッジ等で学んだ後、代表作『アヌビス』を発表。氏の作品は世界中のオートマタ(からくり人形)作家のみならず美術、芸術に携わる多くの人々に影響を与え、現代オートマタを代表する作家として知られている。
マット・スミス/Matt Smith
エンジニアを志していたがファルマス芸術大学で美術を学ぶかたわら1980年から、オートマタ作家として活動を始め、1986年ポール・スプーナーとともに「Fourteen Balls Toy Co.」を設立。作品の多くはポール・スプーナーとともに共同制作している。
キース・ニューステッド/Keith Newstead
エセックス大学でグラフィックデザインを学んだ後、フィンランドに移り、グラフィックデザイナーとして活躍。帰国後は、ロンドンでジュエリーデザイナーとして働くかたわらバイク便のドライバーを10年続けたユニークな経歴の持ち主。氏の作品は特異な才能と表現力で高い評価を得ている。