これまでの展覧会の紹介
なぞなぞ絵解き 判じ絵展―江戸の庶民と知恵比べ―
The Pictorial Quizzes: Match Wits with Ordinary People of Edo
休館日 : 月曜日(ただし、4/29、5/6は開館し、5/7(火)が休館)
展示内容
判じ絵は、江戸時代の庶民に幅広く親しまれた、絵を読み解いて答えを導き出すなぞなぞです。浴衣や手ぬぐいの柄としてよく知られている「鎌○ぬ(かまわぬ)」も、江戸時代前期から存在する判じ絵の一種といわれています。
判じ絵は、平安時代後期から行われていた「ことば遊び」の要素や、中世以降のさまざまな「なぞ」の要素などが組み合わさって形成されたと考えられています。その完成は江戸時代に入ってからとされ、特に幕末期以降多くの浮世絵師たちによって多種多様に描かれ、大いに流行しました。テーマとなるものは、手紙、地名や動植物、台所用品、役者や力士の名前など多岐にわたります。
さて、実際に判じ絵を解いてみようとすると、画中には不可思議な図柄が描かれており、答えをすぐに導き出すのが難しい場合が多々あります。当時解読に挑戦した人々も、きっと大いに頭を悩ませたことでしょう。しかし、様々に推理を重ねながら言葉を結びつけて謎解きをしていく、その過程を楽しむことこそが、判じ絵の大きな魅力となっているのです。
本展覧会では、江戸時代の浮世絵師たちが描いた判じ絵を中心に、100点あまりを紹介します。江戸の庶民と知恵比べをしながら、奇想天外かつ愉快な判じ絵の世界をお楽しみください。
様々な判じ絵
判じ絵を解くには、同音異義語、駄洒落など、裏に潜む言葉遊びの仕掛けを読み取ることが重要なポイントです。ここでは歌川重宣の「勝手道具はんじもの 下」を例に、判じ絵に対するイメージをつかんでみてください。
◆問1
ヒント:
◆問2
ヒント:さ
◆問3
ヒント:
◆問4
ヒント:「
【答え】
[問1]茶釜(ちゃ+ガマ)
[問2]皿(さ+ら)
[問3]米櫃(子+目+火+ツ)
[問4]鍋(菜+屁)
講演会「判じ絵あれこれ 〜なぞときの楽しさ〜」(要事前申込)
日時:2019年4月20日(土) 午後2時〜午後3時30分
定員:45名(先着順)
詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。
特別展
なぞなぞ絵解き 判じ絵展
―江戸の庶民と知恵比べ―
会期
開館時間
入館は18:30まで
休館日
(ただし、4/29、5/6は開館し、5/7火曜日が休館)
会場
観覧料
学生(小学生以上)・65歳以上:300円
15名以上は団体割引料金(2割引)
未就学児無料 土曜日は小・中学生無料