これまでの展覧会の紹介

最後の浮世絵師 月岡芳年展
TSUKIOKA Yoshitoshi
The Last Great Master of Ukiyo-e

2022/4/8(金)〜2022/6/5(日) 終了しました
開館時間 : 10:00〜19:00 入館は閉館の30分前まで
休館日 : 月曜日
月岡芳年「風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗」明治21年(1888)

展示内容

幕末から明治時代に活躍し、「最後の浮世絵師」とも呼ばれる月岡芳年(1839〜1892)の画業に焦点を当てる展覧会です。

月岡芳年は天保10(1839)年、江戸の新橋に生まれました。幼い頃から画業を志し、12歳のとき、奇想の絵師と呼ばれる歌川国芳(1798〜1861)に入門し、15歳の若さで画壇にデビューします。その後22歳頃から本格的に浮世絵師として活動をはじめ、54歳で没するまでの間に多くのすぐれた作品を世に送り出し続けました。その生涯で手がけた作品数は、一説には1万点にもおよぶと言われています。

芳年といえば、「英名二十八衆句」などの無惨絵に見られる、残酷な作品を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、そうした血生臭いものは芳年が若年の頃に発表された、ごくわずかのシリーズに見られる傾向にすぎません。芳年の作品全体をとおして見ると、勇壮でスピード感あふれる武者絵、歴史画や大衆好みの巷の事件を集めた錦絵新聞の挿絵、日本近代美人画の先駆け的な要素を感じさせる美人画など、実に多種多様であることがわかります。近年では、芳年作品が持つ人物の内面性までも表現する的確な描写や、西洋画の写実性を加味し、静謐さと緊張感が高い次元で響き合う稀有な画風など、その魅力が多角的な視点から評価され、人気が再燃しています。

本展では、昨今の芳年芸術への再評価の流れに鑑み、芳年の集大成的作品である「月百姿」をはじめ、「新撰東錦絵」、「新形三十六怪撰」といった円熟期の傑作を中心に、約150点を展示します。柔軟な発想とたくましい絵心で幕末明治の浮世絵界を駆け抜けた芳年芸術の世界を是非お楽しみください。


講演会 「芳年の「怪」と「快」」(要事前申込) 終了しました

講師の神谷 浩氏(国際浮世絵学会常任理事、本展覧会監修者)を迎え、作品についてお話いただきます。
日時:2022年5月14日(土) 午後2時〜(開場午後1時30分)
講師:神谷 浩(国際浮世絵学会常任理事、本展覧会監修者)
定員:40名(応募者多数の場合は抽選)
詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。

展覧会データ

特別展
最後の浮世絵師 月岡芳年展

会期

2022/4/8(金)〜2022/6/5(日)

開館時間

10:00〜19:00
入館は閉館の30分前まで

休館日

月曜日

会場

八王子市夢美術館

観覧料

一般:800円
学生(高校生以上)・65歳以上:400円
中学生以下無料

主催

監修

神谷 浩(国際浮世絵学会常任理事)

企画協力

株式会社青幻舎プロモーション

八王子市夢美術館 〒192-0071
東京都八王子市八日町8-1ビュータワー八王子2F
TEL 042-621-6777  FAX 042-621-6776
開館時間 10:00〜19:00(入館は18:30まで)

※開館時間は変更になることがあります。

休館日 月曜日(ただし祝休日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
および年末・年始(12/29〜1/3)、展示替期間。

※休館日は変更になることがあります。