コレクション

作家紹介

小島善太郎 肖像写真
小島 善太郎
KOJIMA Zentaro
小島善太郎は1892年(明治25年)に東京で生まれ、40代から70代の約40年間を八王子で過ごした洋画家です。少年期は極貧の生活を送りますが、援助を得て絵を学べるようになり、30歳の頃パリに3年間留学、その地で里見勝蔵、佐伯祐三、前田寛治らと交友し、帰国後、木下孝則を含めた5人でグループを結成して画壇に新しい風を吹き込みました。後半生は多摩を活動の拠点とし、独立美術協会の重鎮として活躍します。多摩地域では、当館で作品を所蔵しているほか、青梅市立美術館・青梅市立小島善太郎美術館、日野市立小島善太郎記念館(洋画家小島善太郎「百草画荘」)でまとまった作品や資料を見ることができます。

略歴

1892年 現在の東京都新宿区に生まれる
1911年 太平洋画研究所、葵橋洋画研究所等で学ぶ
1918年 二科展入選
1922年 パリ留学
1925年 帰国
1926年 1930年協会結成
1927年 二科賞受賞
1930年 独立美術協会創立
1932年 八王子市に転居
1971年 日野市に転居
1984年 8月14日 死去

作品


作家紹介

鈴木信太郎肖像写真
鈴木 信太郎
SUZUKI Shintaro
昭和を代表する洋画家の一人として知られる鈴木信太郎は八王子市八日町の生糸商を営む裕福な商家に生まれました。15歳で白馬会洋画研究所に入所し、絵を学び始めますが、後に東京府立織染学校や染織図案家 滝沢邦行のもとで図案も学ぶなど、当初は絵と図案を並行して取り組んでいました。しかし、1916年の文展での初入選を機に絵の制作に専念します。戦前から戦後にかけては二科会を中心に作品を発表し、その後一陽会を創立、晩年まで精力的に制作を続け1988年には文化功労者に選ばれます。作品は風景画や静物画などの油絵が多く、豊かな色彩と独特なフォルムや童心を思わせる愛らしい画風が大きな特徴です。また、本の装幀や挿絵なども数多く手掛けました。

略歴

1895年 東京都八王子市八日町に生まれる
1910年 白馬会洋画研究所に入所、黒田清輝に師事する
1913年 東京府立織染学校(現・東京都立桑志高校)に入学、約2年間織物図案を学ぶ
1916年 第10回文展で水彩画「静物」が初入選
1926年 第13回二科展で樗牛賞を受賞
1930年 八王子から荻窪(東京)に転居
1936年 二科会会員となる
1955年 二科会を脱会、野間仁根らと一陽会を結成する
1960年 一陽会や日展などでの活躍により日本芸術院賞を受賞
1969年 日本芸術院会員となる
1988年 文化功労者に選ばれる
1989年 死去、享年93
2006年 八王子市夢美術館で回顧展が開催

作品


作家紹介

大野五郎肖像写真
大野 五郎
ONO Goro
2006年に八王子で没した大野五郎。96歳まで現役であり続けた洋画家です。生まれは現東京都北区ですが、父、祖父は足尾銅山事件で知られる谷中村の村長を務めています。兄の四郎は草野心平や中原中也と共に「歴程」同人だった詩人で、逸見猶吉と名乗っていました。生家には洋画家の斎藤与里なども出入りし、そのような影響の中で大野五郎は10代で画家として世に出て、新人画会や主体美術協会を結成するなど、画壇で活躍しました。

略歴

1910年 現在の東京都北区に生まれる
1928年、1930年 協会展初入選、翌年には同展奨励賞受賞
1931年 独立展でO氏賞受賞
1943年 靉光、寺田政明らと新人画会結成
1947年 独立美術協会を脱会し、自由美術家協会に参加
1964年 寺田政明らと主体美術協会創立
1979年 八王子に居を定める
2006年 死去、享年96。八王子市夢美術館で回顧展開催

作品


作家紹介

城所祥肖像写真
城所 祥
KIDOKORO Sho
城所祥は1934年(昭和9年)に八王子市に生まれました。中学の頃から木版画に興味を持ち、高校でも美術部に所属するなど美術に親しみましたが、家業を継ぐため早稲田大学商学部に進学します。しかし、卒業後は自分の進む道を版画家と定め、国内外に活躍の場を求めます。日和崎尊夫、柄澤齊らと「鑿の会」を結成するなど旺盛に活動しますが、53歳で惜しくも亡くなりました。当館では生涯にわたる作品を遺族より寄贈を受け、2008年には大規模な回顧展を開催しています。

略歴

1934年 東京都八王子市八日町に生まれる。
1957年 早稲田大学商学部卒業。
1959年 日本版画協会に初出品。養清堂画廊(東京・銀座)で初個展。
1961年 日本版画協会会員となる。
1964年 東京国際版画ビエンナーレ出品。
1965年 パリ青年ビエンナーレ出品。
1968年 武蔵野美術大学講師(1980年まで)。
1977年 「鑿の会」結成。
1988年 死去。
2008年 八王子市夢美術館で回顧展開催。

作品


作家紹介

堀井英男肖像
撮影:内田芳孝
堀井 英男
HORII Hideo
堀井英男は1934年(昭和9年)に茨城県の潮来(いたこ)で生まれ、後半生を八王子で過ごした画家・版画家です。東京藝術大学大学院中退後、ほぼ独学で銅版画を習得し、現代社会の人間像を幻想的かつ理知的に描いた色彩銅版画で高く評価されました。人間の姿に注がれた視線は人型のイメージを通して、ビロードのような美しい色彩を伴った版画として結実しています。文学者との詩画集制作や美術学校での後進の指導にも熱心に携わりますが、惜しくも平成6年に60歳で亡くなっています。版画家として活躍した堀井ですが、晩年には絵画への回帰を志向して、数多くの水彩画も残していました。当館では2013年(平成23年)に銅版画200点の作品の寄贈を受け、収蔵しています。

略歴

1934年 5月13日、茨城県行方郡潮来町(現・潮来市)に生まれる
1954年 文化財保護委員会(現・文化庁文化財部)庶務課に勤務する
1956年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学
1961年 東京藝術大学美術専攻科(現・大学院美術研究科)中退
1962年 立正大学付属立正高等学校教諭となる
1965年 立正大学付属立正高等学校退職、画業に専念する
1967年 日本版画協会賞受賞
1968年 日本版画協会会員推挙
1973年 八王子市宇津木町に世田谷区より転居
1976年 創形美術学校版画科主任に就任
1989年 『堀井英男全版画作品集 1961〜1989』刊行
1991年 創形美術学校校長に就任
1994年 10月20日逝去
2012年 「水から生まれる絵-堀井英男の版画と水彩」茨城県近代美術で開催
2013年 「水から生まれる絵-堀井英男の版画と水彩」八王子市夢美術館で開催

作品


作家紹介

清原啓子肖像写真
清原 啓子
KIYOHARA Keiko
1987年に31歳で夭折した清原啓子。八王子に生まれ育ち、銅版画家として彗星のごとく輝いた郷土の芸術家です。極めて緻密な作風のため年に数点しか制作されず、約10年の制作期間の中で残された作品は、試刷りを含めて僅か30点でした。

八王子市夢美術館では、師である銅版画家・深沢幸雄氏の下で刷られた作品28点が2004年に遺族より寄贈され、所蔵しています。


略歴

1955年 10月に東京都八王子市に生まれる。
1974年 神田の美学校に入学。
1976年 多摩美術大学絵画科に入学。
1978年 版画コースに進む。
1980年 日本版画協会展入選。
1981年 多摩美術大学大学院中退。
1982年 日本版画協会賞受賞。
1983年 番町画廊(東京、銀座)で初個展。
1987年 7月に死去、享年31歳。

作品


作家紹介

加山四郎肖像写真
加山 四郎
KAYAMA Shiro
加山四郎は19世紀が幕を閉じる1900年に横浜で生まれました。結婚を機に現在の西東京市に居を定め、美術団体の春陽会を中心に洋画家として活躍します。太い縁取りで描いた静物画に定評があり、晩年に描いたユニークな造船の風景や、水性インクで生き生きと描かれた「魚」の絵でも知られました。
八王子市夢美術館では、2008年に遺族より寄贈を受け、油彩画9点、水彩画21点を所蔵しています。

略歴

1900年 横浜市に生まれる
1919年 東京美術学校西洋画科入学
1921年 同校中退するが1923年に再入学
1926年 第4回春陽会に「庭」を出品、初入選
1927年 東京美術学校卒業
1930年 渡仏、1933年に帰国し滞仏作品個展開催
1938年 春陽会会員となる
1953年 東京美術学校講師となる
1961年 欧州各国を巡遊
1972年 死去

(参考文献 加山四郎遺作展図録 発行:日動画廊)

作品


作家紹介

佐田勝肖像写真
佐田 勝
SATA Katsu
佐田勝は1914年に長崎で生まれました。東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)西洋画科を卒業後、美術文化協会の創立に参加し会員となり、洋画家として活動します。初期には裸婦や浜辺の風景を抑えた色調で描いた油彩画が多く、後には草花を鮮やかな色彩で装飾的に描いた作品を得意としました。また、ガラスに油絵の具で描くガラス絵の普及に尽力したことは特筆されます。
2006年に遺族より油彩画17点とガラス絵31点が当館に寄贈されました。

略歴

1914年 長崎に生まれる
1939年 東京美術学校西洋画科卒業
1939年 美術文化協会創立に参加、46年まで会員
1947年 自由美術家協会会員となる
1951年 日本ガラス絵協会創立
1960年 自由美術家協会を脱し、グループ同時代を結成
1993年 死去

(参考文献『ガラス絵の魅力』 発行:美術出版社)

作品


開催中の収蔵品展示

第3期収蔵品展示は2月25日(土)より開催を予定しています。

収蔵品展示スケジュール

収蔵品展示は、八王子市夢美術館の収蔵作品をわかりやすく紹介する展示です。
約1000点の収蔵作品を様々な視点からご鑑賞いただけるよう、それぞれのテーマを設けて展示します。
※会期は変更になることがあります。
  • 第1期収蔵品展示
    2016/12/03(土) 〜 2017/01/22(日)
  • 第2期収蔵品展示(特集展示)
    2017/02/05(日) 〜 2017/02/19(日)
  • 第3期収蔵品展示
    2017/02/25(金) 〜 2017/03/23(日)