これまでの展覧会の紹介

「まひるの市場」1967年
追悼 大野五郎 - 画業80年の軌跡 -
靉光、麻生三郎、松本竣介らとともに洋画界に一時代を築き、八王子で晩年を過ごした大野五郎(平成18年3月没)の80年にわたる画業を紹介します。

会期
2006年4月22日(土)〜5月28日(日)

会場
八王子市夢美術館

展示作品
油彩画67点

今年3月7日に惜しくも亡くなった洋画家、大野五郎(おおのごろう)の80年にわたる画業を紹介する。
大野五郎は明治43年(1910年)に現在の東京都北区に生まれ、旧制中学卒業後、川端画学校に学ぶ。その後1930年協会美術研究所に入所して里見勝蔵らに師事し、フォーヴィズムの洗礼を受ける。1928年、18歳の時に1930年協会展に入選。翌々年には1930年協会賞を受賞、また二科展にも出品した。1930年協会が発展した独立展には第一回から出品しO氏賞を受賞。第二次大戦時中に靉光、麻生三郎、糸園和三郎、井上長三郎、鶴岡政男、寺田政明、松本竣介と新人画会を結成。戦後は独立展の準会員となるが、1947年に脱退し、新人画会のメンバーと自由美術協会に参加。1964年には寺田政明、森芳雄、吉井忠らとともに主体美術協会を結成した。以来、2005年の主体展まで出品を続け、寺田、森、吉井が世を去るなか、最長老として同会の象徴的存在となっていた。
1979年より八王子に過ごした郷土の画家、大野五郎。18歳で世に出て、天才と称されたその画業を、デビュー時の自画像を含め、最晩年にいたるまでの作品を展覧する。

1.プロローグ
デビュー時の自画像と戦中・戦後期に家族を描いた作品等

2.風景と人々
生まれ育った赤羽周辺の風景や風俗と漁村を描いた連作を中心

3.女性像・裸婦
1950年代の代表的作品から80年代にかけて描かれた裸婦

4.海の景色
100号サイズを中心に風景画の中でも得意とした海景の大作

5.新しい風景、新たな画境
海外に取材した風景と大胆かつ洒脱さを増した近作


風景「赤レンガ窯 孫衛門は生きている」

「自画像」1927年

「異国の子」1936年 板橋区立美術館蔵