これまでの展覧会の紹介

滝山城趾より多摩川を望む(滝山展望)1952
小島善太郎展 - 畫にみがかれた魂 -
八王子で40年を過ごした郷土の画家であり、前田寛治、佐伯祐三や林武などと共に当時の画壇に新風をおこし、昭和59年に91歳で没するまで精力的に制作を続けた小島善太郎の回顧展。

会期
2005年6月10日(金)〜7月18日(月・祝)

会場
八王子市夢美術館

展示作品
油彩、パステル、デッサンなど約90点 手紙、日記、他、関連資料数点
小島善太郎は明治25年(1892年)に現在の東京都新宿区に生まれました。不遇の少年時代にありながら画家を志し、偶然ともいえる出会いから陸軍大将・中村覚の書生となり、本格的に絵の道に進むこととなります。

太平洋画会研究所、葵橋洋画研究所等で学び、野村證券社長・野村徳七の後援を得てフランスへ留学、佐伯祐三や前田寛治らと当地で研鑽を積みます。帰朝後は滞欧時代の仲間と1930年協会を創立して画壇に新風を巻き起こし、その後、同協会を解消発展させ、里見勝蔵、児島善三郎、林武らと、今日まで続く独立美術協会(独立展)を創立。日本の近代美術史に大きな足跡を残し、昭和59年(1984年)に91歳で亡くなるまで、画壇の重鎮として活躍をいたしました。

小島善太郎は武蔵野の自然を求めて昭和7年(1932年)に八王子(当時は南多摩郡)に移り住み、昭和46年(1971年)までの約40年を八王子で過ごします。自らの創作だけでなく、市内の大学や子どもたちへの絵の指導など教育者としても業績を残し、多くの人に慕われ「愛善会」といった善太郎を囲む会がもたれるなど、地域とも深いつながりをもちました。

当館においても、その作品は八王子ゆかりの代表的画家としてコレクションの中核をなしており、その内容はフランス留学以前の作から絶筆となった作品にまで至り、静物画、風景画、人物画といった多岐に渡る作品に加え、レンブラントの模写やデッサンを交えた興味深いものとなっています。

本展覧会では小島善太郎の画業を初期から晩年までたどり、画学生時代のデッサンや留学時代の資料、作品に描かれたモチーフなどを併せて展示し、その人と芸術を紹介いたします。

第1章  画学生時代 ― 中村大将との出会い
第2章  パリ留学 ― 1930年協会結成へ
第3章  独立展創立 ― そして風景とともに
第4章  晩年 ― 絵の喜び
小島善太郎展

小島善太郎展

読書 1925年
八王子自宅アトリエ
での小島善太郎 73才
撮影:藤本四八