これまでの展覧会の紹介

なぞなぞ絵解き 判じ絵展
―江戸の庶民と知恵比べ―
The Pictorial Quizzes: Match Wits with Ordinary People of Edo

2019/04/05(金)〜2019/05/12(日) 終了しました
開館時間 : 10:00〜19:00 入館は18:30まで
休館日 : 月曜日(ただし、4/29、5/6は開館し、5/7(火)が休館)
歌川重宣「勝手道具はんじもの 下」嘉永四年(1851)

展示内容

判じ絵は、江戸時代の庶民に幅広く親しまれた、絵を読み解いて答えを導き出すなぞなぞです。浴衣や手ぬぐいの柄としてよく知られている「鎌○ぬ(かまわぬ)」も、江戸時代前期から存在する判じ絵の一種といわれています。

判じ絵は、平安時代後期から行われていた「ことば遊び」の要素や、中世以降のさまざまな「なぞ」の要素などが組み合わさって形成されたと考えられています。その完成は江戸時代に入ってからとされ、特に幕末期以降多くの浮世絵師たちによって多種多様に描かれ、大いに流行しました。テーマとなるものは、手紙、地名や動植物、台所用品、役者や力士の名前など多岐にわたります。

さて、実際に判じ絵を解いてみようとすると、画中には不可思議な図柄が描かれており、答えをすぐに導き出すのが難しい場合が多々あります。当時解読に挑戦した人々も、きっと大いに頭を悩ませたことでしょう。しかし、様々に推理を重ねながら言葉を結びつけて謎解きをしていく、その過程を楽しむことこそが、判じ絵の大きな魅力となっているのです。

本展覧会では、江戸時代の浮世絵師たちが描いた判じ絵を中心に、100点あまりを紹介します。江戸の庶民と知恵比べをしながら、奇想天外かつ愉快な判じ絵の世界をお楽しみください。

様々な判じ絵

判じ絵を解くには、同音異義語、駄洒落など、裏に潜む言葉遊びの仕掛けを読み取ることが重要なポイントです。ここでは歌川重宣の「勝手道具はんじもの 下」を例に、判じ絵に対するイメージをつかんでみてください。


◆問1


ヒント:をたてるガマ●●

◆問2


ヒント:さらの真ん中を抜かして読むと・・・

◆問3


ヒント:供 + ル の上半分

◆問4


ヒント:「」が「」をしている


【答え】
[問1]茶釜(ちゃ+ガマ)
[問2]皿(さ+ら)
[問3]米櫃(子+目+火+ツ)
[問4]鍋(菜+屁)


講演会「判じ絵あれこれ 〜なぞときの楽しさ〜」(要事前申込)

展覧会の監修者である岩崎均史先生(静岡市東海道広重美術館館長)をお招きし、判じ絵の魅力となぞときの楽しみ方について詳しくお話しいただきます。

日時:2019年4月20日(土)  午後2時〜午後3時30分
定員:45名(先着順)

詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。

展覧会データ

特別展
なぞなぞ絵解き 判じ絵展
―江戸の庶民と知恵比べ―

会期

2019/04/05(金)〜2019/05/12(日)

開館時間

10:00〜19:00
入館は18:30まで

休館日

月曜日
(ただし、4/29、5/6は開館し、5/7火曜日が休館)

会場

八王子市夢美術館

観覧料

一般:600円
学生(小学生以上)・65歳以上:300円
15名以上は団体割引料金(2割引)
未就学児無料 土曜日は小・中学生無料

主催

監修

岩崎均史(静岡市東海道広重美術館 館長)

協力

株式会社 青幻舎プロモーション

八王子市夢美術館 〒192-0071
東京都八王子市八日町8-1ビュータワー八王子2F
TEL 042-621-6777  FAX 042-621-6776
開館時間 10:00〜19:00(入館は18:30まで)

※開館時間は変更になることがあります。

休館日 月曜日(ただし祝休日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
および年末・年始(12/29〜1/3)、展示替期間。

※休館日は変更になることがあります。